レポート STG217-NEW [NEW LAUNCH] Simplify file sharing with AWS Transfer Family no-code web apps #STG217-NEW #AWSreInvent
こんにちは、コカコーラ大好きカジです。
今回は「STG217-NEW Simplify file sharing with AWS Transfer Family no-code web apps」のレポートします。
セッション概要
AWS Transfer Familyに、新たにno-codeのウェブアプリケーション機能が追加されました。これにより、非技術者でもAmazon S3上のデータに対して、ブラウザベースでセキュアなファイル共有が可能になります。
このセッションでは、AWS Transfer Family Web Appsの機能概要と、実際の設定手順についてデモを交えながら解説が行われました。
弊社の以下のブログで紹介されているものです。
[AWS Transfer Family web apps] S3にアクセスできるWebアプリケーションをさくっと作ってみた | DevelopersIO
感想
昔、ownCloudという同じ様なことができるEC2のAMI ImageがMarketplaceで入手できましたが、セットアップや運用が必要でした。同じ様なことができ、AWSマネージドサービスが提供されたので、非常に便利にS3が利用できて地味に嬉しいと思いました。
セッション内容
AWS Transfer Family Web Appsとは
AWS Transfer Familyは2018年のre:Inventで発表された、SFTPやFTPSなどの標準プロトコルを使ってAWSストレージとの間でファイル転送を行うためのサービスです。
今回新たに追加されたWeb Apps機能により、以下のような特徴を持つウェブベースのファイル共有が可能になりました:
- 完全マネージド型のウェブインターフェース
- カスタマイズ可能なUI (ロゴ、ファビコン、URLなど)
- 既存のIDプロバイダーとの連携
- S3 Access Grantsを使った詳細なアクセス制御
- コンプライアンス対応(HIPAA, PCIなど)
アーキテクチャと設定手順
Web Appsの実装には3つの主要コンポーネントが必要です:
- AWS IAM Identity Center - ユーザー認証
- S3 Access Grants - アクセス制御
- Transfer Family Web Apps - ウェブインターフェース
デモでは以下の手順で実際の設定が行われました:
- IAM Identity Centerでユーザーを作成
- S3 Access Grantsで
- Identity Centerとの連携設定
- S3バケット/プレフィックスの登録
- アクセス権限の付与
- Transfer Family Web Appsで
- アプリケーションの基本設定
- UIのカスタマイズ
- ユーザーの割り当て
- S3バケットにCORSポリシーを設定
主なユースケース
-
社内向けポータル
- 組織データへの簡単なアクセス
- チケット発行不要のセルフサービス
-
パートナー向けポータル
- 外部パートナーとのファイル共有
- 中央集権的な管理
-
S3 Access Grantsの可視化
- 付与した権限の直感的な確認
- ブラウザベースでの操作
まとめ
AWS Transfer Family Web Appsは、非技術者向けのファイル共有ニーズに応えるもので地味に嬉しい機能追加です。
既存のAWS Transfer Familyユーザーにとっては、アプリケーション連携(SFTP等)と、エンドユーザ向けインターフェース(Web Apps)の両方をカバーできるようになりました。
-
ノーコードでの実装による開発工数の削減
-
EventBridgeやCloudTrailとの連携による自動化・監査の容易さ
-
S3 Access Grantsによる柔軟なアクセス制御
-
現在は9つのリージョンで利用可能
-
料金は1ユニットあたり$0.50/時間(1ユニットで最大250の同時セッションをサポート)